猫の病気は大阪市平野区の南大阪動物医療センターへ
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慢性口内炎

慢性口内炎について

人間の口内炎といえばアフタ性口内炎が代表的で、熱いものが染みて痛いもの2週間すれば自然に治ってしまう。

しかし猫のいわゆる慢性歯肉口内炎と呼ばれる病気まさに命にかかわる病気で、痛さも人間の口内炎の比ではない。ドライフードをカリッとかんだら「ギャッ!」と叫んで飛び上がるほど、食事を食べたくても食べられず、どんどん衰弱が進むのである。


症状は、口臭がひどい、口がふさがらない、汚いウミのようなヨダレが出る、奥歯の後ろの粘膜がはれ上がってザクロのようになるなどで、歯が歯茎と接触するあたりで溶けて人のウエストのようにくびれる歯頚部融解病変が見られることもある。

原因は十分に解明されていないが免疫系の障害や猫白血病ウイルス(FeLV)、猫免疫不全ウイルス(FIV)などがからみあってひとつの病気を形成しており、歯周病は原因ではなく悪化させる要因と考えられている。


治療法も原因がはっきりしないため、さまざまな方法が試みられているが、期待したほどの治療成果が上がらないことも多く、猫自身にも、飼主にも、獣医師にもつらい病気といえる。

ステロイド、インターフェロン、ラクトフェリン、非ステロイド性消炎鎮痛薬などが用いられているが、歯頚部融解病変が見られるような場合には、それらでは無効なことも多く、すべての歯を抜歯する全顎抜歯が有効なこともある。

また、粘膜が腫れてザクロのようになった部分をレーザーでとばす(蒸散)ことも行なわれている。大切なのは激しい痛みを放置すると痛みそのものが慢性化するため、その後に様々な治療を施し口の状態が大きく改善しても、痛みだけが一生継続するという問題なのである。口臭やヨダレがひどければ、獣医師に診察を受け、ウイルスチェックをしてもらうべきである。病状の進行と慢性化を抑えるには、早い時期からの治療が重要なのである。